コンテンツマーケティングの重要性
インターネットを介した情報検索が日常生活やビジネスにおいて一層重要性を増している中、いわゆるプッシュ型と呼ばれる広告とは対照的な、自身でメディアを作成し顧客に見つけてもらうプル型のコンテンツマーケティングの手法が近年注目されています。コンテンツマーケティングを上手に活用すれば、小資本で始めることができ、特定の分野の専門家として信頼を獲得することができ、公開したコンテンツを将来にわたって情報資産として蓄積できるなどのメリットを享受することができます。
英語のコンテンツマーケティングの重要ポイント
自社の商品やサービスの魅力を英語で届けることができれば、日本市場の数倍、場合によっては数十倍の市場を対象にビジネスを広げることが可能です。英語を使用したマーケティングには大きな可能性が存在する一方で、日本を対象にしたコンテンツを翻訳しただけでは良い成果が生まれにくいことも多く、海外市場へ向けたコンテンツマーケティングの独自のノウハウが必要となります。これから英語でのコンテンツマーケティングをスタートされる方、すでにスタートしているものの成果が得られていない方へ向けて、以下の10個の重要ポイントを解説します。
- ターゲットに好まれる魅力的なコンテンツを作成する
単に日本語を現地の言語に翻訳しても、魅力的なコンテンツにはならないでしょう。テキストの構成をはじめ画像や動画、アニメーションなどのリッチコンテンツにおいても、地域によって魅力的なものに違いがあるのが、英語を使用したコンテンツマーケティングのおもしろい所です。日本市場と異なる傾向を捉え、対象ユーザーの心を捉えるためには、複数の異なるメディアを使用し調査を行う、現地の傾向をよく知る人物のコンサルティングを利用するなど、多角的な視点から工夫をしていく必要があるでしょう。 - 入念な現地のオーディエンス調査を行う
英語を使用したコンテンツマーケティングでは、日本語でのそれに比べて事前情報が限られている場合が多く、オーディエンスを正しく理解するために時間をかけて調査をする必要があります。できる限り多くの客観的データを使用し、人物像や行動特性を具体化していきましょう。ペルソナやユーザージャーニーを作成することも役に立つでしょう。 - ローカルの適したキーワードを選定する
ユーザーの検索や行動の傾向はそれぞれの市場で異なります。ターゲット市場での検索意図を理解し、現地の言葉で検索されるキーワードを選定する必要があります。これにより、サイトが検索エンジンで上位に表示され、ターゲット市場でのトラフィックを増やすことができます。 - ネイティブのライター(または翻訳家)が記事作成を行う
各コンテンツには正確な文法とネイティブレベルの品質が求められます。それぞれの言語に合わせてネイティブスピーカーかまたは翻訳家が記事を作成するようにしてください。それが難しい場合は、少なくとも誤字脱字や文法ミスがないか、記事の校正をネイティブか翻訳家に頼む必要があります。たとえ英語に堪能だとしても、日本人がネイティブスピーカーと同等の文法チェックを行うことは容易ではなく、違和感のあるコンテンツを掲載してしまうことで、知らない間にプロフェッショナルな印象を大きく損なってしまいます。対象ユーザーの感覚を的確に捉えるコピーライティングを行うことはさらに難しいため、コンテンツマーケティングの重要ポイントとしてネイティブチェックを行うことを強くお勧めします。 - ターゲットとなるエリアに適したドメインを使う
ターゲットとなる地域に適したドメインを使用することで、信頼性や検索エンジンのランキング向上に貢献します。特に重要なのはccTLD(Country Code Top Level Domain)で、「.jp」「.com」「.net」の部分にあたります。対象エリアを示す重要な箇所になりますので、適切な変更を行うようにしましょう。 - 対象の国を示すため専用タグを使用する
「rel=”alternate” hreflang=”en-jp”」の「en-jp」を「en-us」に切り替えるなどhreflang属性の設定を行うことで、同じ言語でも対象国が違うことを示すことができます。これにより、検索エンジンの理解を助け、適切な言語、国のユーザーに表示されるようになります。詳しく知りたい方はこちらの記事が参考になるでしょう。 - メタ情報を設定する
作り込まれたメタ情報を設置することで、あなたのWebページは検索エンジンに正しく理解され、検索結果(SERPs)ページで多くのユーザーに選ばれトラフィックを増加することも期待できます。新しいページを作成する際に少なくともmeta title, meta descriptionの設定は必ず行うようにしましょう。 - 内部リンクの設置、リンク切れの削除
内部リンクを設置することでページ同士の関連性を高め、検索エンジンのクローラー巡回を助けることができます。また強く関連するページを結びつけることで結果的にユーザーのサイト滞在時間を伸ばすことが期待できます。
リンク切れを放置しておくことはユーザビリティを損ない検索エンジンの評価を落とします。以前は有効であったリンク現在は向こうになっているかもしれません。SemrushなどのSEOツールを利用して定期的にリンク切れの検査を行いましょう。 - 画像・動画の最適化、レスポンシブ対応
SEO対策として必須の項目もおさえるようにしましょう。高画質な画像や動画などの重いファイルはサイトの表示スピードに大きな影響を与えます。読み込みに長い時間が必要なサイトは閲覧の快適性を損ない、ユーザーの滞在時間を減少させます。近年ほとんどのサイトで標準装備となっているレスポンシブ対応もきちんと行い、ユーザーファーストで快適なサイト作りを行うようにしましょう。 - 分析ツールを使用し検証、改善を行う
実施している施策が思った通りの成果を上げているか、Googleアナリティクスなどを使用して分析を行い、PDCAを繰り返していきましょう。客観的なデータとともに施策の評価を繰り返すことで、コンテンツマーケティングとして何が好まれるかそうでないかがより明確になり、ノウハウとして蓄積されていきます。
いかがでしたでしょうか。これらのポイントを踏まえることで、英語を使用して日本の何倍もの大きな市場へあなたの商品、サービスを効果的に届けることができるでしょう。より本格的な対策を専門のマーケティングチームに相談したいとお考えの方は、株式会社ネットワイズまでご連絡ください。あなたの成功を祈っています!